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しぐれ茶屋おりくの部屋

しぐれ茶屋おりくの部屋

短冊やぁ~い♪

来月の十日、おりくの所属する向陽俳句会では、他のサークルと一緒に作品の発表会があります。で、短冊と色紙に自句を認(したた)めなくてはなりません。・・・確かぁ~実家の何処かに未使用の短冊があったナと想い出し、本日、押入れの数箇所を探してみました。

仏壇の傍には亡父の残した短冊もあって、季節の変わり目には入れ替えています。今の時節にぴったりの句がありました。

     梅咲いて貴船は春におくれがち     すばる

 新春から大河ドラマ「義経」が始まりましたが、その隠遁場所にほど近い”貴船”は下賀茂、上賀茂神社より更に京の奥の北部の山地に在りますから、春を彩る花々も他所より遅れて咲きます。此処の梅は、きっとずっと遅れて咲いたのでしょうね。貴船という場所を正確に詠んでいるように思います。

     たたみたる春雨傘の玉雫        すばる

 この句は三月中旬頃を詠んだものでしょうか。客を我が家に向かえた時、或いは自分が何処かへ出かけて傘を畳んだ時、V字型になった傘の生地を表面張力を保ちながら零れ伝う雫に目が凝集したもの。夏や秋や冬とは趣きの異なる、春の”まろやかさ”を玉雫という言葉で表現しています。

 さて、あっちこっちの押入れを探索していると、デパートの包装紙に包まれた木製の短冊容れの中に、未使用の短冊がありました。もう一つ練習用の短冊(綴じたもの)数冊と未使用のものが見つかりました。これは近々自宅に持ち帰り、昨年向陽句会で発表した自句の中から、お気に入りを選んで書くことにします。


最終更新日 2005年01月30日 15時38分41


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